FX取引でよく出てくる知っておきたい言葉を解説しています。
FXの手数料(スプレッド)
FX取引に於けるスプレッドとは、通貨の売値(BID)と買値(ASK)の差のことです。
これは、FX運営会社の実質的な利益になります。
株では取引手数料、投資信託では信託報酬と言った形で運用会社が利益を得ていますが、FXでこれらにあたるのが「スプレッド」です。
米ドル/円(USD/JPY)の取引でみてみましょう。

「取引で損をした分がFX会社の利益になっている」と思う人がいますが、それは間違いです。
取引を成立させるごとにスプレッドとして費用を回収しているので、FX会社は、ユーザーが勝ち続けて取引を続けてくれると、儲かるのです。
スプレッドの単位
スプレッドでは、二つの単位を使い分けます。
- 銭
- pips (「ぴっぷす」と読みます)
・「銭」は、昔日本で使われていた単位で、1円の100分の1の通貨単位です。
米ドル/円(USD/JPY)やユーロ/円(EUR/JPY)、ポンド/円(GBP/JPY)、豪ドル/円(AUD/JPY)といった、対円通貨に使われます。
・「pips」は、対円通貨以外のすべての通貨ペアに使われます。
豪ドル/NZドル(AUD/NZD)やユーロ/ポンド(EUR/GBP)、米ドル/カナダドル(USD/CAD)などです。
スプレッドの計算
各FX会社で表示されるスプレッドは、多くは1万通貨取引したときの値が示されています。
先ほどのスライドだと、
売値と買値の差が0.004でしたので、0.4銭がスプレッドになり、
2万通貨取引した時は

80円をコストとして支払っています。
スプレッドは、口座から引き落とされるものではなく、新規注文を行った時点で、含み損益に反映されます。
なので、取引は注文を入れた瞬間に含み損からのスタートになります。
銀行の外貨預金との違いは、外貨預金では行きと帰りで計2回のコストが発生しますが、FXの場合は新規注文をした1回のみです。
原則固定と変動性
スプレッドは各FX業者、取引通貨毎に異なり、固定されているもの(原則固定)と、変動するもの(変動制)があります。
原則固定はFX会社によって定められたスプレッドがが固定された状態で為替レートが提供されます。
変動制はスプレッドが小刻みに拡大・縮小し、毎回コストが異なります。
マネースクエアが提供するトラリピは変動制、インヴァスト証券が提供するトライオートFXは原則固定です。
ただし原則固定では、取引量が少なくなる時間や日、または自然災害や紛争など世界を動かす大きなニュースが起こった時にスプレッドが変動することがあります。「完全」固定ではないことを覚えておきましょう。
変動制(トラリピ)のスプレッド確認方法
マネースクエアの公式サイトではトラリピのスプレッドは非公開となっていますが、口座開設するとマイページのトレード画面で確認することができます。

「マーケット」画面の売りと買いの差がスプレッドになります。
たとえば、
上の図のUSD/JPYだと
140.20(買) – 140.156(売) = 0.044 つまり、4.4銭がスプレッドです
変動制なので、日々変化していますよ。
【 スプレッド とは 】FX会社の利益 まとめ
スプレッドとは通貨の売値(BID)と買値(ASK)の差のことです。
銀行の為替両替とは違い、取引ごとに1回発生し新規注文時に含み損として反映されています。
各FX業者ごとにスプレッドは異なり、原則固定と変動制があります。
トラリピは変動制、トライオートは原則固定です。
スプレッドはFX取引に於ける実質的な手数料で、運営会社の実質的な利益です。したがって運営会社はユーザーが相場で勝ち続けて、長く取引をすることで利益を得ることができます。

ユーザーの利益が運営会社の利益ですね
トラリピのスプレッドは口座開設すれば、誰でも確認することができます。
取引するまでお金は一切掛かりませんので、口座を開設してみてくださいね。
