「FX自動売買は儲かるらしいけど初心者が不労所得を得られるなんて、そんなうまい話ないよね?」と疑っていませんか?
年利10%で資産が増えるなんて怪しいですよね。
確かに詐欺にも近いものもあり、騙されてしまう人もいます。
「確実に稼げる」、「絶対に損をしない」とは言いません!!
それならばなぜ、我が家がFX自動売買を運用しているのか?
私が実際に3,000万円以上運用している「トライオートFX」・「トラリピ」には、どのような「デメリット」があって、我が家がどのように対策しているのかをご紹介します。

FXって、損する人が多いんでしょ?



儲かるならやってみたいけど、損はしたくない!
この記事は、このような運用を検討されている方の参考になります。
- ロスカットがある ⇒ 運用資金の3割程度の現金余力を持つ
- イフダン注文(トラップ)を外れると利益が出ない ⇒ 広範囲に仕掛ける
- 常に含み損がある ⇒ 「含み損は未来の利益」
- 途中でやめられない ⇒ 10年以上の長期運用を想定する
- レンジを抜けるとやめられない ⇒ 長期的に利益が出ている設定をまねる
ロスカットがある
最大のデメリットです。
設定レンジを飛び出し、さらにレートが進行した場合、ロスカット(強制決済)があります。
ロスカットは投資家の資産を守る為のものですが、持っていたポジションが強制的に決済され、口座には少しの資産しか残りません。
対策 -設定と資金管理を徹底・現金余力を持つ-
ロスカットは一番恐れていることですが、設定と資金管理で対応できることです。
ロスカットレートまで十分な距離をとれることが一番重要で、その為の資金管理が出来ていれば、恐れることは無いと思っています。
ロスカットレートを遠く取りすぎると、資金効率が悪くなるので、過去のチャート等を参考に、最適なレートを設定します。
私は最悪の場合も考えて、ロスカットレートを下げるのに幾ら資金が必要かも事前に計算し、現金の余力を必ず持っています。
大体、投資資金の3割程度、現金余力があると安心です。
トラリピを運営しているマネースクエア社では、資金管理や設定についてセミナーやコンサルティングをしてくれています。
私はこれらをフルに活用して頭金2,000万円で住宅ローン3,200万円の完済を目指しています。
イフダン注文(トラップ)を外れると利益が出ない
為替が一方向へ進む相場では、含み損が増えるか、すべてのポジションが決済してしまって取引が繰り返されません。
また為替がイフダン注文(トラップ)を仕掛けた範囲を抜けてしまっても利益は出ません。
対策 -広範囲にトラップを仕掛ける-
必要な資金を用意してリスクを抑えながらレンジ幅を広く設定します。
詳しくは直近10-20年くらいの相場を研究し、最大値と最小値がすっぽり収まる範囲にイフダン注文(トラップ)を仕掛けています。
この時、チャートに極端な偏りがあった時に「どのような社会情勢だったか」と知ることは重要です。
自分が運用している中で、同じことが起こった時にチャートがどのように反応するかを事前に知ることができます。
常に含み損を抱えている
トラリピは戦略上、相場の上昇と下落、両方の値動きが必要です。
ポジションが増えるごとに含み損は拡大しますが、相場が反転すると含み損が減少しながら、手元に利益が残ります。
含み損→利益→含み損→利益→…
この繰り返しで利益が積み上がるのがFX自動売買です。
つまり、利益を得るためには一旦含み損を抱えなくてはならない戦略です。
平常時で20-30%程度の含み損を常に抱えた状態が続きます。
例えば、100万円でトラリピをはじめると、含み損で口座残高が80万くらいにまで目減りします。
対策 -含み損は未来の利益-
含み損があると、口座残高が減っていい気持ちはしませんよね。
ただ、私は「含み損は未来の利益」と考えています。
含み損が無いということは、ポジションを持っていないので、利益も得られません。
含み損を抱え、利益が少しずつ積み上がるのをじっと待っています。
たとえば、「へそくりトライオート」での含み損と確定利益をシュミレートしてみると、


50万円スタートの20%なので、はじめ10万円程の含み損が有りますが、30ヶ月(2年半)前後に確定利益が含み損を超えます。
正しい運用方法なら口座残高は確実に増えます。
コツコツ運用を続けて、含み損を超える確定利益を積み上げます。



含み損は未来の利益
途中でやめられない
FX自動売買では注文が確定するとすぐに新しい注文が自動で入るので、設定を止めない限り取引が続きます。
- 相場が利益方向に動いて、ポジションがすべて解消されてレンジアウトした時
- 新規ポジションは持たず、決済注文のみ有効になるよう「設定を変更」する
- 損切りしてやめる



ひとつづつ説明します
1. 相場が利益方向に動いて、ポジションがすべて解消されてレンジアウトした時
レンジアウトしてポジションを持っていないので一番辞めやすいです。
トラリピを削除してサクッとやめましょう。
しかし、戦略上レンジアウトしないようにトラリピを仕掛けてあるので、「ポジションがすべて解消された状態」になることは稀です。
2.新規ポジションは持たず、決済注文のみ有効になるよう「設定を変更」する
設定を変更して新規ポジションを持たないようにします。
決済注文は生きているので、決済された注文は新規でポジションを持たなくなり、次第に注文数が減ってゆきます。
時間はかかりますが、私が辞める時はこの方法だと思います。
3. 損切りしてやめる
許容できる含み損で強制決済(損切り)して終了するパターンです。
なるべく含み損が少ない時に辞めたいと思いますが、大体辞めたくなる時は相場が一方的に動いて、含み損が増し増しになっている時なので、損失が(含み損)大きくて辞めずらいです。
多くの含み損を抱えた状態で強制決済(損切り)して辞めることは、やってはいけないパターンです。
今まで積み上げてきた利益が全てなくなることもあります。
対策 -キャッシュフローに着目して運用-
我が家はトラリピ2,000万円の運用益で、住宅ローン3,200万の返済を行っています。
ローン返済に必要な資金は年間100万円ですが、毎年200万ほどの利益が得られています。
残りは子どもたちとの思い出を作ったり、習い事をやらせたりしています。
住宅ローン完済後は老後の資金として働いてもらう予定です。
出金して自由に使えないことはデメリットです。しかし、
「72の法則」によれば年利10%で運用すると、約7.2年で元本が倍になります。
72 ÷10 = 7.2 年
元本が倍になっていればどんな辞め方をしても損は出ません。
少なくとも7年は運用を続けましょう。



キャッシュフローに着目して死ぬまで運用を続けます。
レンジを抜けると儲からない
レンジとは、「注文を仕掛けている範囲」のことです。
FX自動売買成功の秘訣は「資金管理の下、キャッシュフローに着目して長期投資をする」ですが、そのキャッシュフローを失ってしまうのが、「レンジアウト」です.
レンジを狭くして現在のレート付近にトラップを多く仕掛けると、その時は多くの利益が得られますが、相場が変わってレンジアウトするとまったく利益が得られません。
対策 -設定を広く取る-
経験が必要となるのがこのレンジ設定とロスカットレートの設定です。
FX自動売買の設定を考える際、過去10年以上のチャートを見て、チャートが動く範囲や、資金効率、世界情勢をトータルに考えて設定を作ります。
「いつでも利益が得られる」範囲を設定しましょう
レンジは広すぎると資金効率が下がり(利益が少なくなる)、狭すぎるとレンジアウトして利益が得られません。
難しければ実際に利益を出している人のまねをするのもいい方法です。



長期的に利益の出ている設定を真似しましょう。
短期間で大きな利益を狙えない
長い時間を掛けて為替が動いた分だけ、利益になります。
1日に数百万稼いだり、1回の取引で数万~数十万稼いだりという話を聞くことがあると思います。
FX自動売買での利益は、1回の決済でせいぜい数百円です。
相場が動かなければ決済なしの日もあります。
FX自動売買では一度に大きな利益を得ることはできません。
対策 -目的を定める-
FX自動売買は一定の資金で、キャッシュフローを作るのが得意な投資です。
投資した資金量に応じて、レンジ内のトラップ本数が増し、利益も増します。
FX自動売買で大きなキャッシュフローを得たければ、資金を追加し、運用元本を大きくすることです。



今すぐ沢山のお金を増やしたい人にはお勧めできません
デメリットと対策 まとめ
- ロスカットがある ⇒ 運用資金の3割程度の現金余力を持つ
- イフダン注文(トラップ)を外れると利益が出ない ⇒ 広範囲に仕掛ける
- 常に含み損がある ⇒ 「含み損は未来の利益」
- 途中でやめられない ⇒ 10年以上の長期運用を想定する
- レンジを抜けるとやめられない ⇒ 長期的に利益が出ている設定をまねる
含み損が在ることやゆっくり資産が増える特徴をよく理解して、自分の目的や性格にマッチしているか考えてみてください。
私は「含み損は幻」と思える人なので、含み損はあまり気になりません。
ただ、含み損=資産の減少と感じてしまう人には辛いと思います。

